postheadericon 誓の歌

私の卒業した小学校には、校歌がありません。
代わりに、誓いの歌と言うのを歌っていました。
その歌が書かれている額は、今、海府荘のロビーに掲げています。

庭の花たちⅢでふれた小学校が廃校になったことは既に書きました。
小学校の名は、外海府小学校といいました。
入学式で、当時の相川町役場外海府出張所長の山口善一おじさん(親戚のおじさんで、屋号が善太郎なので、善太郎おっさんと呼んでいました)に名を呼ばれ、全員の点呼が終わると、出張所長が“地域の宝をお預けします、よろしくお願いします”と会田馨校長先生に言い、校長先生が“確かにお預かりいたしました”と言ったことを今でも忘れません。
皆、一様に緊張していたと覚えています。

進学のために東京に出て、程なく廃校になることを両親に聞かされました。
当時は新しい生活があまりに刺激的で、廃校の寂しさは薄かったかもしれません。

平成6年に帰郷し、家業をついで現在に至るのですが、その時にはまだ校舎は残っており、通りかかると当時を懐かしんでいました。
平成18年7月、老朽化のためとうとう校舎の取り壊しとなりました。
取り壊しが始まる前に、校舎内で欲しい物があれば持って行ってよいと聞き、もし、まだ誰も持って行っていなければ体育館に据え付けられていた誓の歌の額を持って来ようと学校に向かいました。
私と後輩3人で校舎に入りましたが、体育館にあったはずの額は無く、少々がっかりしていると、後輩の一人が、校長室で額を発見し、持ち帰ることが出来ました。

取り壊しが始まると、わが身を削られる思いと同時に、学校が無くなる寂しいという気持ちが初めてこみ上げてきました。

校門だけを残し、更地となった小学校跡を通りかかると、今でも入学式の時情景をを思い出します。