postheadericon 佐渡でフレンチを作る、という事 ~フォン・ド・ヴォー~

仔牛の骨である。
オーブンでじっくり火を通す。
仔牛の肉・香味野菜はソテーし、少量の塩・トマトペースト、そしてブーケガルニと共に3日間を寸胴鍋の中で過ごす事になる。
佐渡でフレンチを作るという事は、本土と比較すると、とてつもない労力を必要とする。
材料の入手からして一騒動になる。
電話一本で全てが揃った東京時代が嘘のようである。
では楽な方向へ向かうのか?(つまりは缶詰のフォン・ド・ヴォーがあるのだが)。
それをするくらいなら、私はフレンチを作りたくないし、作れない。
なぜ?
一緒に汗し涙した仲間達が今でも最前線で頑張っている。
私が自分を騙し、偽りの料理を送り出すことは、仲間達をも裏切ることになってしまう。
修行をさせていただいた店の看板にも泥を塗ることになる。

離島だから・・・。
楽しみにお越しになるお客様には関係ない事。

毎シーズン、フォン・ド・ヴォーを作る時に修行時代を思い出す。
苦しい事だらけの修行時代であったが、あの仲間達がいたから今の私がいると言っても過言ではない。
だからあの頃と同じものを淡々と作り続けようと思う。

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