2020年5月12日 のアーカイブ

postheadericon タニウツギ 〜海府荘の周辺〜

海府荘の番頭犬ジャックの散歩コースには色々な野花が咲いています。
この時期はタニウツギの最盛期で山を彩っています。

佐渡ヶ島は大きな島なので、其々の地域地区で色々な慣しがあり、風習であったり言葉も違ったりします。
海府荘のある関では葬儀になると、大小の竹を合わせて13本と篠竹とタニウツギを取りにいきます。
13本の内一番大きな竹は藁で作った龍を吊し、次に大きな竹は門標、六地蔵用、五色の旗用、小豆飯に挿す篠竹、お骨拾いに使う篠竹とタニウツギの用意をします。
私が佐渡に戻ってきた当初は、葬儀は故人の自宅で行う事が殆どで、お通夜や葬儀の弔問客が入れるよう箪笥を移動したり、襖を外したり、時には床が傷んでいたりすると補修までしていました。
旦那衆は会場づくり、女子衆は餅、団子、煮〆から何から何までお勝手の一切合切を担当します。
ワイワイガヤガヤとそれこそ村総出で故人の弔いをしているようでした。
しばらく経つと葬儀を公民館でするようになり、程なくセレモニーホールへと移行していき、現在はほぼセレモニーホールを利用しています。
“楽になったっちゃ”と言う声と“けも、寂しいちゅうか、味気ねえちゅうか…”と言う声も。
時代が進んでいく事、人が少なくなってしまう事、色々な事が絡んで風習やら慣し、民俗と言われるものが変わって行く体現者としてこの地に住んでいる事に不思議な気持ちでいます。